2024年6月8日土曜日

「売られる子どもたち」の衝撃

 図書館の新刊コーナーに、ショッキングな本が陳列されていました。『わたしは13歳今日、売られる。ネパール・性産業の闇から助けを求める少女たち』(長谷川まり子著、合同出版、2024年)です。アジア最貧国ネパールでは、少女たちが性産業に売られるケースが絶えないそうで、「50年以上もの間、人身売買という重大な人権侵害が放置され続け、30万人ともいわれる女の子たちが犠牲になった」(上同、p11)というのです。
 それでは、どうすればいいのでしょうか。
①知ることからはじめてみよう
 問題の解決は、「問題の現状がどうなっているのか」を知ることからはじまります。なにかに取り組むときも同様、それがどういうものであるかを知ることがはじめの一歩となります。南アジアの人身売買に関する本を読んだり、映画を見たり*、人身売買問題に取り組むNG0*のホームページを閲覧するなどして、問題の本質を知ることからはじめてみましょう。NGOが主催するイベントや報告会に出席したり、スタディーツアーに参加すれば、より深くリアルな情報を得ることができるでしょう。
 とくに、国連の定めるさまざまな記念日(国際デー)には、全世界で多岐にわたる啓発の取り組みが行われ、イベントなども企画されています(170ページ参照)。
②周りの人に知らせよう
 本やイベントを通して知ったことや感じたことを、友だちや家族など身近な人に伝えてみましょう。SNSを利用している人であれば、情報発信する万法もあります。1人の力は小さなものでも100人集まれば、100倍の力に、1万人集まれば1万倍の力になります。情報が拡散されることで関心を呼び、支援の輪が広がれば、問題解決を後押しする大きな力になります。(上同、p173〜174)
 他に、人身売買に関するどんな本が蔵書になっているかを調べて驚きました。私が気づかなかっただけで、たくさんあったからです。関心がなければ「見れども見えず」であることの証拠です。参考までに列挙しておきます。
1、『私は売られてきた』、パトリシア・マコーミック著、作品社、2010年:家族によって、インドの売春宿に売られるネパールの少女たち。貧困ゆえに、わずかな金で親に売られた13歳の少女の衝撃的な事実を描きながら、深い叙情性をたたえた感動の書
2、『子どもの人身売買 売られる子どもたち』、アムネスティ・インターナショナル日本編著、リブリオ出版、2008年
3、『世界中から人身売買がなくならないのはなぜ? 子どもからおとなまで売り買いされているという真実』、小島優著、合同出版、2010年
4、『告発・現代の人身売買 奴隷にされる女性と子ども』、デイヴィッド・バットストーン著、朝日新聞出版、2010年
 知った後は、日本国憲法との関連など、考えていきたいです。前文で、「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認」しているからです。

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