原子力発電所であれだけの事故を経験しながら、再稼働の動きが止まりません。明らかに、安全性より経済性優先している結果です。戦争と平和の問題にしても、膨大な軍事予算を消費し、軍事産業を活性化して、戦争の危険性を増大させるのですから、安全性より経済性優先そのものです。そういう意味で、湯川秀樹氏の「安全性が優先するような社会へ移るよう、みんながあらゆる努力をしなければならん」という指摘に耳を傾けるべきです。
湯川 先ほどからのお話しによりますと、経済性とか、能率とかいうようなものが非常に支配的であるということですね。(中略)現代は、それをどういうふうな仕方で解決してゆけるのか、乗り超えてゆけるのかという問題になりますと、まあ一ぺんに、こんな深刻な問題に答えられませんけれども、少なくとも経済性が絶対的であるような文明の現段階を一日も早く乗り超えて、安全性が優先するような社会へ移るよう、みんながあらゆる努力をしなければならん。(『生きがいの創造』、湯川秀樹・市川亀久彌著、雄渾社、1967年、 p85〜86)
問題は、どうすれば、安全性優先社会に舵取りできるかです。
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