2023年11月1日水曜日

経験として成長してゆく条件

 画家にとっての「描く」という作業(仕事)について語った言葉を読んで、それらが”数学や英語の勉強にも言える”ことではないか、と思いました。たとえば数学の勉強にとっては計算が欠かせません。その計算について「計算することの中で経験として成長してゆく」「計算しながらでしか見えないものがある」と言えると思ったのです。
 英語について言えば、「英文を声に出して読む、あるいは英文を書くことの中で経験として成長してゆく」英文を声に出して読みながら、あるいは英文を書きながらでしか見えないものがある」と言えると思いました。なぜでしょうか。
 それは、記憶に関係しているような気がします。最近「暗記はあらゆる勉強の前提条件」(『自己発見の心理学』、国分康孝著、講談社、p96)だということを知ったばかりだからです。描くこと、計算すること、音読することなどは、全て記憶に定着させることでもあるため、「経験として成長してゆく」ことになると思うのです。
 人が何かのものを描くのはそのものを見るためだ。(ロビン・G・コリングウッド)見ることは描くことの中で経験として成長してゆく。・・・風景一つ描くにも、画家は現場で丹念にスケッチする。やりながらでしか見えないものがあるのだ。『藝術の原理』(山崎正和・新田博衞訳)から(「折々のことば:2897 鷲田清一」『朝日新聞』、2023年11月1日、強調は引用者)

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