沖縄が「悪魔の島」と呼ばれていたことを教えてくれたのは、コラム「もう戦争には加担しない」です。次に全文紹介しますが、短い文章の中に、まさに日本の置かれた現状が見事に描かれています。特に米軍の本質がベトナムベト戦争当時から変わっていないこと、米軍の本質が「憲法改正」問題と深く関わっていることなど、このコラムから読み取ることができます。とにかく名文です。
沖縄戦の地獄を逃げまどい、家族を戦火に奪われて、ようやく生き延びた沖縄の人々は戦争への強い拒否と平和への熱い希求を胸に戦後の生活を始めました。しかしながら、その願いを踏みにじるように沖縄は米軍政下に置かれ、米軍による世界支配のための「太平洋の要石」と位置づけられ、ベトナム戦争時には、その出撃基地として現地の人々から「悪魔の島」と呼ばれました。
そんな中で、平和憲法を持つ日本への「祖国復帰運動」が燃えさかり、1972年、沖縄は27年間の米軍政から日本国に「返還」されましたが、その内実は沖縄の人々が願っていた「基地のない平和な島」とはほど遠いものでした。それどころか逆に、日本本土にあった米軍基地が次々に沖縄へと移転され、沖縄の基地負担がますます重くなるスタートでしかなかったのです。
現在も米軍は、日本政府による莫大な「思いやり予算」に支えられて沖縄に居座り続け、中国や北朝鮮の「脅威」を煽って、軍備強化や日本の自衛隊との共同訓練・共同作戦などの連携を強めています。さらに日本政府自体が、与那国島をはじめ宮古・八重山の「国境地城」への自衛隊配備を進めつつあり、地元住民から不安や反対の声が上がっています。
「国防軍の創設」や「憲法改正」をめざす安倍政権の誕生で軍事力強化の危機が強まっている今こそ、戦争に加担するのではなく、東アジアをはじめ世界を結ぶ「平和の要石」になりたいという沖縄の願いを、ますます強く打ち出していく必要があります。(『沖縄の風よ薫れ:「平和ガイド」ひとすじの道』、糸数慶子著、高分研、2013年、p 22、強調は引用者)
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