同じ思いを抱いて発言していた人を見つけることができました。雑誌『PHP』のヒューマン・ドキュメントに登場したフォトジャーナリストの安田菜津紀さんです。武田砂鉄さんのインタビューに答えて、
関心の格差を感じましたね。ウクライナについてはメディアはもちろん、さまざまな自治体、企業や個人が声をあげました。とても大切な動きだと思います。いち早く終息させなければいけません。でも、世界を見渡せば、このような苦しみの中にある地域は他にもたくさんあります。では、シリアに対して、ミャンマーに対して、今回のような動きがあったでしょうか。(『PHP』、2022年10月、p60)と発言していたのです。
この発言に続いて武田砂鉄さんは「メディアはニュースを選ぶ。自覚的に選ぶ。あるいは空気に乗せられてしまう。」(上同)誰か(メディア)がニュースを選び、空気が作られてしまったようです。あまりにもうまく軍事費倍増路線に直走れたのも、偶然ではないのかもしれません。
それにしても、「メディアはニュースを選ぶ」は名言です。だからこそ、メディアの怖さを痛感しました。一方的な報道には特に気をつけるなど、メディアの監視を怠らないようにしたいものです。そのメディアについての現状について述べた武田砂鉄さんのメディア論は、あまりにも現状の問題点を言い当てて驚きました。
メディアはどうしても鮮度を求める。今、みんなが興味のある題材は何か、数字が取れるのは何か、こうして鮮度ばかり気にしている限り、議論されている話題は次々と変わっていく。いつの間にか興味は失われ、何一つ解決していない状態のまま、また次の問題が起きる。(上同、p61〜62)
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