2023年8月31日木曜日

メディアはニュースを選ぶ

 今まで、ウクライナ報道への疑問を持っていました。報道がウクライナに偏っているのではないか、という疑問です。何年にもわたって戦闘が続いてるガザ地区など、慣れてしまったのか、あまり問題にされていないからです。
 同じ思いを抱いて発言していた人を見つけることができました。雑誌『PHP』のヒューマン・ドキュメントに登場したフォトジャーナリストの安田菜津紀さんです。武田砂鉄さんのインタビューに答えて、

 関心の格差を感じましたね。ウクライナについてはメディアはもちろん、さまざまな自治体、企業や個人が声をあげました。とても大切な動きだと思います。いち早く終息させなければいけません。でも、世界を見渡せば、このような苦しみの中にある地域は他にもたくさんあります。では、シリアに対して、ミャンマーに対して、今回のような動きがあったでしょうか。(『PHP』、2022年10月、p60)

 と発言していたのです。
 この発言に続いて武田砂鉄さんは「メディアはニュースを選ぶ。自覚的に選ぶ。あるいは空気に乗せられてしまう。」(上同)誰か(メディア)がニュースを選び、空気が作られてしまったようです。あまりにもうまく軍事費倍増路線に直走れたのも、偶然ではないのかもしれません。
 それにしても、「メディアはニュースを選ぶ」は名言です。だからこそ、メディアの怖さを痛感しました。一方的な報道には特に気をつけるなど、メディアの監視を怠らないようにしたいものです。そのメディアについての現状について述べた
武田砂鉄さんのメディア論は、あまりにも現状の問題点を言い当てて驚きました。 
 メディアはどうしても鮮度を求める。今、みんなが興味のある題材は何か、数字が取れるのは何か、こうして鮮度ばかり気にしている限り、議論されている話題は次々と変わっていく。いつの間にか興味は失われ、何一つ解決していない状態のまま、また次の問題が起きる。(上同、p61〜62)

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