2023年8月10日木曜日

命あっての物種

 ロシアのウクライナへの侵略に対して、ウクライナが徹底抗戦で戦っています。そうしたウクライナに対して、多くの欧米諸国や日本が兵器の供与という形で支援しています。ウクライナの抗戦を正義の戦争と位置付けているからです。
 戦後の議論の中で、「正しい戦争などない。どのような形であれ、戦争は絶対悪である」という認識が強まりました。人の命を犠牲にしてまで守るべきものはないという考えです。しかし、丸山眞男は、”戦争は絶対悪”という根拠として、アメリカの国際政治学者F・シューマンの言葉「戦争が起るのはすべて、人間が平和を尊重する以上に何か他のものの価値を重んずるからである」(『丸山眞男集 5巻』、p10、引用文は傍点)を紹介しています。
 ということは、ウクライナは、「平和を尊重する以上に何か他のものの価値を重ん」じていることになります。では、それは何でしょうか。国の独立でしょうか

 私は、国の独立よりも、国民の命を重視したい。だから、初めから白旗を上げれば良かったと考えます。人の命は取り戻すことはできないが、国の独立は取り戻すことができるからです。実際は多くの命が犠牲になってしまいましたが、それでも、いいとは、犠牲者にとっては言えないのです。「命あっての物種」だからです。とはいえ、この辺のことは、もっと時間をかけて考えていきたい問題です。

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