2023年8月7日月曜日

「民主主義」に息を吹きこむのは私たち

 今の世界はというと、ウクライナ戦争は終わる気配はないし、それとの関連で防衛費増大が確実視されつつあるなど、明るい見通しが見えてきません。そんな中にあって、希望の持てる言葉に出会いました。それは、「空気のようにその価値が忘れられている『国民皆保険制度』のような宝物が、日本にたくさんあることに気づくこと。人間はかけがえのないものに出会ったとき、それを守ろうと立ち上がりたくなる生き物なのです。自分の頭で考え、決めて、行動する国民は、そう簡単に騙せません」(堤未果著『18歳からの民主主義』、岩波新書編集部編、2016年、p128)という言葉です。
 毎日接するニュースに明るいものがないためもあしますが、日本にあるたくさんの宝物と言っても、なかなか気付きません。それだけに、日本にあるたくさんの宝物を探し出し、「自分の頭で考え、決めて、行動する国民」になって行くこと、そうして「民主主義」に息を吹きんで行くことが大切になってきます。そこに希望を見出すことができるようです。
 長い間のアメリカ取材で繰り返し教えられたこと、それは、戦うべき敵を決して間違えてはいけないということです。
「民主主義」も「憲法」も、そこにあるだけでは美しい理想にすぎません。私たち国民が息を吹き込んで、初めて動き出すのです。そのためには歴史を知ること、政局ではなく制度をみること、空気のようにその価値が忘れられている「国民皆保険制度」のような宝物が、日本にたくさんあることに気づくこと。人間はかけがえのないものに出会ったとき、それを守ろうと立ち上がりたくなる生き物なのです。自分の頭で考え、決めて、行動する国民は、そう簡単に騙せません。大切なものをいくつも見つけ、自分や家族が住みたい幸福な社会を頭に描き、それを伝え続けてください。
 この国の状況が、政治が、今どんなに暗く見えたとしても、悲観することはありません。私たちが傍観者でなく「主権者」になったとき、未来は限りなく未知数になるからです。(上同)

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