2023年8月17日木曜日

この光の中に立て!!

 前に『ハクスレ-の集中講義』(オ-ルダス・ハクスレ-著、人文書院 、1983年)を読んだとき、彼の思想に触れて彼の他の著書も読みたくなりました。そして、『永遠の哲学 : 究極のリアリティ 』(オルダス・ハクスレー著、中村保男訳、平河出版社、1988 年)『多次元に生きる : 人間の可能性を求めて』(オルダス・ハクスリー著 、片桐ユズル訳、2010年)を借りたのですが、肝心のハクスレ-の思想が思い出せません。しかし、『永遠の哲学』も、『多次元に生きる』も、期待通りの本でした。
 特に『永遠の哲学』は、多くの引用文が挿入されており、その引用文を読んだだけでも、実りのある読書になる優れた本でした。例えばこんな引用がありました。
 光明の中で暮らしていれば、光のおかげで何もかも見えるので、つまずくおそれはない。外で歩いている時でも、この光がきみの胸の中にきみと共にあるので、ここを見ろとか、あちらを見よなどと言う必要はなく、ベットに寝ている時でも、この光は現前していて、外へとさまよい出るきみの心に教えを授け、かつその心ときみの高邁な思考と想像とを裁き、それらを従属させる。きみ自身の考えに従っていると、きみはたちまち迷ってしまうのだから。この光の中に暮らしていればこそ、きみの罪に汚れた肉体や、きみの腐敗ぶりや、きみの置かれている堕落した状態がきみの目に見えてくるのだ。こうしたことすべてを明るく示してくれる、この光の中に立て。右へも左へも動くな。◎ジョージ・フォックス(『永遠の哲学 : 究極のリアリティ 』、p482)
 私はこの引用を読んだとき、すぐに日本国憲法の九条の光を思い浮かべ、「九条の光の中で暮らしていれば、光のおかげで・・・」と読みました。十七条憲法の光をも置き換えてみました。そして、理想の光が灯ってさえ居れば、虫たちが光のもとに集まってくるように、世界の国々のあらゆる人々も、集まって手を携えるようになるに違いない、そう思いました。だからこそ、いつまでも「光の中に立て」続けていくことが大切なのです。

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