住井すゑさんが、「狂気」という小論で南アフリカ共和国の「アパルトヘイト」を訴えた映画「アモク」を紹介していた。その中の一節を紹介する。
まことに全巻、 白人による狂気の連続である。その狂気の第一は、日本の三・三倍もの広大な国土の八七パーセントが、総人口の二〇パーセントに過ぎない白人の地域であり、残り一三パーセントの地域に人口の八〇%を占める非白人が”隔離”されている事実だ。 (「狂気」『住井すゑ作品集第8巻』、新潮社、1999年、p309)このところを読んだとき、イスラエル問題の焦点にもなっているガザ地区のことを思い出した。長さ50km、幅5~8kmの狭く細長い種子島ほどの面積に200万人の人が住むガザ地区は、 世界で最も人口密度が高い場所の一つである。そして、「このような負の歴史」を集めてみたらどうだろう、というアイデアが閃いた。早速、「負の歴史」に関する本を調べたが、その過程で、佐々木基一という(私にとって)全く新しい興味のある人に出会った。以下、彼の全集の興味ある項目である。
『佐々木基一全集 3』、佐々木 基一 著、佐々木基一全集刊行会編纂 、河出書房新社、2013
戦後の決算 216-225
プロレタリア独裁と民主化は両立しえないか 226-229
文学運動と党員文学者の除名237-246
トンカと共産主義 246-251
おお日本共産党 252-259
毒ガスと原発 465-468
世紀末に向って468-478
佐々木基一全集 5
青春の負の歴史13-17
反骨の文学 56-61
原民喜とわたし 201-202
原民喜と大田洋子さんのこと 203-205
原民喜の二十一回忌に思う 206-207
鎮魂の文学「原民喜」208-209
佐々木基一全集 6
批評精神の探求 157-166
国境の感想 360-362
佐々木基一全集 7
戦争と革命 155-158
アメリカ戦争映画雑感 163-166
今日における戦争の受けとめ方 281-284
佐々木基一全集 8
永遠なるユートピア-老子 407-422
無名の仙人 321-329
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