2023年5月16日火曜日

民主主義(デモクラシー)とは何か

 民主主義、デモクラシーとは何か、この”答え”ほど多様性に富んでいるものはないかもしれない。そのため、各人の受け取り方、持っているイメージも一様ではない。民主主義は戦争とは相容れない、そう考える人がいると思えば、民主主義の旗を掲げて戦争する場合さえある。民主主義の捉え方に多様性がある証拠である。
 だからといって、このような状態がいいわけではない。話し合いにならないからだ。ではどうすればいいのか。はっきりしていることは、いろんな定義、説明を集めることであろう。そして、民主主義の全体像を、自分なりの観点で明らかにするのである。
 次の引用にあるように、アリストテレスも民主主義について言及しているらしい。ということは、民主主義の歴史的な発展はどうなっているか、という観点も、大切な視点になる。こうした観点に立ってこそ、民主主義の全体像を明らかにできるのかもしれない。日本国憲法における民主主義を、最高に発展したものと考えられるからだ。
 アリストテレスも言っているように、民衆による政治、デモクラシーというのは力のないもの、権威をもたざるもの、もてる力のない小さな人間が力をもつことをいいます。大きな人間によって押し潰されそうなとき、あるいは振り回されたり、巻き込まれたりするときに、小さな人々が力を合わせ、知恵を振り絞って集めることによって力をもつこと、また、その力を信じること、それがデモクラシーの原点だと。
 その古代ギリシャのデモクラシーには、女性と奴隷は参加できませんでした。彼らはピープルの中に入っていなかったわけです。それがいまや入っています。そして入っているだけではなく、注目をあびています。(玄順恵著「人々の力は、捨てたものではない」『憲法九条、あしたを変える 小田実の志を受けついで』、井上ひさし他著、岩波書店、2008年、P29)

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