科学論にしろ技術論にしろ、それをまとめ上げることによって、そのことによって自分の明確な課題を見出せなくてはならない。つまり、そこに問題を見いだすことができることは、新しい芽を見出すことであり、 新たな出発のスタートラインに立つことができたことでもある。
このように絶えずスタートラインに立つことなくして、どうして発展性ある人生を生きられるよう。絶えず殻を破り、新しいスタートラインに立つことによってのみ、絶えず成長することができるであろう。
以上の文章は、何十年も前に武谷三男著『弁証法の諸問題』の余白に書かれていたものだ。武谷三男の『特権と人権』に関心を抱き、武谷三男の蔵書を調べていて見つけた。今読んでも、こうした視点の大切さに変わりがない。これからでも遅くないので、「絶えず殻を破り、新しいスタートラインに立つ」よう、心がけたいものである。
ここで気づいたことだが、ピカソは「絶えず殻を破離」ながら、新しい画風をを模索した画家だった。北斎だってそうだった。ひまわりのように太陽に向かって成長を続けたゴッホ、苦しみという逆風を受けながらも、前に進んで行ったゴッホも、そうだった。ゴッホにとっての苦しみは、殻を破る苦しみだったのかもしれない、が。
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