2023年5月25日木曜日

敵をつくらない外交に転換を!

  テレビのスイッチを入れたら、ちょうど維新の国会議員が質問に立ち、総理に憲法改正を迫っているところだった。正に「火事場泥棒の改憲論」(『ウクライナ危機から問う日本と世界の平和 戦場ジャーナリストの提言』、志葉玲著、あけび書房、2022年、p179)そのものであった。しかし、防衛費を増大させ、憲法九条の改憲まで進んだら、近隣諸国への大きな脅威となることは目に見えている。脅威が増大すれば、それだけ戦争リスクが増大することも、また、同じである。この度のロシアによるウクライナ侵略の口実が、そのことを証明している。ウクライナ侵略の口実としてプーチン大統領が挙げたのが、「NATOの東方拡大」だったからだだ。
 それでは、今、何が求められているのだろうか。
 上智大学教授中野晃一さんが言っているように、「敵をつくらない外交」に転換し、「”互いに脅威とならない”原則」を確認することである。「新しい戦前」に似てきたという声もある。それなら、一気に戦争突入状態になって、気がついたら敗戦という塗炭の苦しみを味わった経験に学び、何が何でも戦争を阻止しなければならない。そうした覚悟こそ、求められているといえよう。

(「『赤旗日曜版』、2023年4月9日号」より) 

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