2023年5月20日土曜日

絵のある生活と人生

 郡山市立美術館において「大川美術館コレクションによる『20世紀アート120』展」が開催されている。それに合わせた田中淳大川美術館長さんの記念講演「大川美術館と20世紀アートコレクション」があった。
 キュビスムについて、いろんなものをそぎ落とし、色や形、線のみの美しさに単純化(純粋化)したもの、という説明が新鮮だった。そんな中でも、特に、紹介してくれた「絵画入門 絵のある生活と人生」からの引用文が素晴らしかった。
 「自然を見る鑑賞力も人を見る判断力も豊か」になるというのは、思いもよらなかったことである。そうなると、「くたびれた生活の道具も、果物も、又、街のショーウインドーの中にすら興味ある曲線や色を感ずる」ようになるというのだから素晴らしい。
 よい作品をできるだけ多く、又、何度も見ることが大事です。
 いい絵は、眼にも心にとっても無限の教育者となり、それにより自然を見る鑑賞力も人を見る判断力も豊かとなり、街並みを見ることも、くたびれた生活の道具も、果物も、又、街のショーウインドーの中にすら興味ある曲線や色を感ずるでしょう。そして、そんな価値観が自然と周囲の人間関係を大切にし、他人の痛みが判り、真の教養も生まれ、素晴らしい地方文化が生き続きられるのです。(『絵画入門 絵のある生活と人生』、大川栄二著、大川美術館)

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