2022年7月14日木曜日

『レ・ミゼラブル』に学ぶ

 一度、映画『レ・ミゼラブル』を観て、その感想は「奴らは私の誇りを奪った」に書いたが、そこで、「文学作品は文学作品で、映画は、文学作品と大意は変わらないとしても、独立した作品となって、映画独自の創造もあるのかもしれない。ミュージカル作品もあるようなので、観てみたい」と書いた。ミュージカル作品も観て、確かに「独自の創造」があった。映画にはなかったセリフが、しかも素敵な言葉あったのだ。それは、

 今世界の色は日々塗り替えられている。

 レッド  怒れる民衆の血

 ブラック 弾圧の過去

 レッド  新世界の夜明け

 ブラック 長かった夜の終わり


 レッド  僕の燃える魂

 ブラック 彼女のいないむなしさ

 レッド  希望の色

 ブラック 絶望の色(「『ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』」より)

 と高らかに歌う場面だ。
 この対立した世界観は、現代にも通じているのがミソである。日本は、「弾圧した過去」を乗り越え、真日本国憲法を手にして「新世界の夜明け」を体験した。その後ブラックの嵐が吹きまくってはいるが、日本国憲法を手にしている限り、だいぶ暗くなってきても「新世界の夜明け」は続いている。
 今、今までにない改憲の危機にあるが、『レ・ミゼラブル』から学ぶべき点は、改憲の先にある世界は、かつて弾圧の嵐をふかせたブラックの世界なんだ、ということであろう。改憲を許し、歴史を逆行させてはならない。

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