2022年7月21日木曜日

過去と現在とは未来の手段である

 日本国憲法を批判して改憲を主張する時、「現実を見よ、安全保障の環境が変わったではないか」と現在を基準にして、未来社会のあるべき姿を描いている憲法を変えようとしている。
 それに対し、哲学者の三木清は、「未来が我々の目的」であって、その目的を達成するための手段が、「過去と現在」なのだ、と次のように述べている。

 我々の関心にとって主要な時間はいずれは未来である。かくして「現在は決して我々の目的でない。過去と現在とは我々の手段である。ひとり未来が我々の目的である」。(『パスカルにおける人間の研究』、三木清著、岩波書店、1980年、P19)
 この文章は、人間が未来に(憲法のような)理想を掲げ、その崇高な目的を実現しようとする存在であることを示している。その意味でも、人間のあるべき姿に反する改憲は阻止しなければならない。

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