2022年6月29日水曜日

奴らは私の誇りを奪った

 ビレ・アウグスト監督作品『レ・ミゼラブル』を観た。あらすじはネットに詳しいから省くが、ジャベール警部の意外な行動で、この作品は終わり、コゼットと恋人の将来について、あるいは、自由になってからのジャン・バルジャンについては、観客の想像に任されていた。だからからか、ジャベール警部の行動がクローズアップされ、どうしてあのような行動を、という疑問が、余韻となって残った。そして、原典で、その部分だけでも確かめてみたいと思った。
 原典で確かめてみたい、といえば、ジャン・バルジャンがコゼットに「自分の過去を告白する」場面も圧巻だった。特に、「パンを盗んだだけで19年もの収監生活を送り、そこで数々の恐ろしい体験をした。そうして、奴らは私の誇りを奪った。全てを奪った」というところが印象的だったが、文章ではどのように表現されているのか興味が湧いた。ぜひ読んでみたい。
 後になって『レ・ミゼラブル』のあらすじを確かめて驚いた。あらすじでは、コゼットは結婚し、ジャン・バルジャンは、天に召されるまで描かれていた。文学作品は文学作品で、映画は、文学作品と大意は変わらないとしても、独立した作品となって、映画独自の創造もあるのかもしれない。ミュージカル作品もあるようなので、観てみたい。

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