2022年7月4日月曜日

戦争を起こさないようにしよう

 私は前に、「日本国憲法が示した通り、『わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを』(前文)を国家の最優先課題にすべきだし、その具体的な方策を国家を上げて取り組んでいくべきなのである。このような取り組みを何もしないで、『優れた自衛力を保持し続けることが望ましい』などということは、正しくなかったのだ」(「剣をとる者は/剣にて亡ぶ」より)と書いたことがある。同じように「戦争を起こさないようにすること」の大切さを綴った声を見つけ、とても心強く感じ、勇気をもらうことができた。それは、

 今回のウクライナ侵攻を受けて、日本でも「戦争反対と言っていても無意味だ」と嘲笑する声が聞こえたし、非核三原則の見直しや核軍備を議論したがる為政者もいる。起こさないようにする、に立ち帰りもせずに。(武田砂鉄著、『暮しの手帖』、226-7月号、p129

 である。参議院選挙の真っ最中だが、「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにする』(前文)という原点に「立ち帰りもせずに」、軍事費の倍増とか、敵基地攻撃能力の保有といった勇ましい議論ばかりが先行している。それでは、ウクライナのような惨状を招いてしまうのではないか、と気が気でない。
 国際民主法律家協会 (IADL)は、2022年 3月 8日にウクライナで進行中の戦争の激化に関する声明を発表した。
 その声明(https://iadllaw.org/202203/iadl-statement-on-the-escalating-war-in-ukraine-finding-the-road-to-peace/ )を読んで知ったことだが、「米国とNATOは、10年以上にわたつてロシア連邦に対して極めて挑発的な振る舞いを行ってきた」だけでなく、ロシアとの国境にあるNATO諸国でのさらなる軍事力増強が計画され、なんと、「この増強には、ポーラン ドに建設中の新しい米軍基地が含まれ、ロシア国境からわずか100マイルのところに米国の核武装ミサイルを配備する可能性がある」というのだ。「このまま戦況がエスカレートすれば、全NATO諸国との広範な戦争や、 全人類 の破減につながるロシアとNATOによる地球規模の熱核戦争が引き起こされる可能性がある」という戦慄するような指摘に、真摯に向き合うべきであろう。

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