2022年6月15日水曜日

観念の持つ「世界変革力」

 立花隆氏が「観念の持つ『世界変革力』」(『エーゲ 永遠回帰の海』、立花隆著、須田慎太郎写真、書籍情報社、2005年、p251)について言及していた。「 20世紀前半のマルクス主義の成功それ自体が、ある意味ではそれを証明したといってもよい。マルクス主義のいう、歴史の必然による世界の共産主義化などというものは起こらなかったが、マルクス主義を信じた人々が世界の一定範囲を一定期間共産主義化することには確かに成功した」(上同)というのである。
 また、同じことだが、「『黙示録』の時代、 世界の終末は来なかったが、それを信じたキリスト教徒が世界を変えたように、観念は世界を動かすことができるのである」(上同、p254)と書いている。こうした事実は、理想を語り続けることの重要性を物語っている。例えば、フランス革命における理想という観念の力が、日本にも影響を与え、日本国憲法の誕生させたことは有名な話である。
 しかし、世界には、相反する観念の力が存在している。そうした力がプーチンに軍事行動を起こさせてしまった、と考えることができる。日本における軍事力倍増計画、憲法改正という観念も、理想という観念と相反する観念の力で侮れない。だからこそ、憲法の理想を語り続けることが、一層重要になってきているといって良いだろう。

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