2022年6月19日日曜日

101歳まで生きた生命力

 朝日新聞の「惜別の欄」は、普段はあまり読まない。しかし、「狹川宗玄さん 101歳まで生きた東大寺長老」(2022年6月18日夕刊)は、「101歳まで生きた」に釣られて読んだ。そして、生命力ってなんだろう、と考えさせられた。「101歳まで生きた」のだから、生前はさぞかし元気だったのであろう、と思ったが、そうではなかった。
 なんと、幼い頃は腸が弱く、40代で肝硬変を患い、60代で空腸がんの手術を受けていたのだ。にもかかわらず、それらを乗り越え、「101歳まで生きた」のだから、大したものである。なぜか?
 それは、狹川宗玄さんの長寿のひけつは「暴飲暴食をしない、十分な睡眠をとる、ストレスをためない、好奇心を持つ」の四つ。特に、「何でも知ってやろうという好奇心」がストレスという鬼を退散させるから大切ということだった。
 ここで思い出したのが、「戦争や病気や飢え・・・。何度も死にかけて」、心臓だけでも三回も手術をし、糖尿病で、「こんな調子で八四年間よく生きた」(『PHP』、2020年3月号、p 47)三木卓さんのことを思い出した。そんな彼が「老いてもなお好奇心が旺盛で、世の中を見ているのがおもしろくて仕方がない」(上同)と語っている。人間の好奇心こそ、生命力の根源かもしれない。

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