2022年3月20日日曜日

将来の日本のあるべき姿は

 朝日新聞コラムに「(隠岐さや香のまったりアカデミア)独裁は一日にして成らず」(2022年3月17日)というのがあった。プーチン大統領のことを論じたもので、今回の侵略戦争に至る過程には、着々と進められてきた独裁(強権)に向けての準備過程があったことを紹介している。「13年に、同性愛宣伝禁止法というLGBT差別を実質肯定する政策が採択され、同性愛者やトランスジェンダーの存在を好意的に扱う文化作品や社会活動が、法的根拠をもって制限されるようになった」ことや「日本の学術会議にあたる、ロシア科学アカデミーも会長選出方法や財源に対し、政府が大幅に統制を強めた」ことなどである。そして、「『独裁は一日にして成らず』。滑りやすい坂道を下るように少しずつ進んでいく。このような少数派の声を抑圧する政策がその第一歩だったのではないか」と結んでいた。
 今は、世界で反戦運動が広がってきているが、忘れてはならないのは、日本もロシアと同じ道を歩んできたことだ。学術会議問題(少数派の声を抑圧)や、辺野古米軍基地建設問題(強権政治)がその証拠であろう。敵基地攻撃能力を保有しようとすることも、軍事力という力の政策という意味で、ロシアと同根なのである。当面は戦争終結に向けて全力を傾ける必要があるけれど、力の政策の結果がどのようなものであるかをしっかりと認識することも絶対に欠かせない。毎日のニュースが何よりの教科書になっているからだ。
 そのような状況の中で今必要なのは、繰り返して書いているように、ロシアによる侵略戦争との関係で日本国憲法の精神を見直すことである。日米安保条約の正体を見抜き、将来の日本のあるべき姿を描くことである。軍事力に頼らない日本、各国の主権を尊重し、各国と等しく相互互恵の精神で交流していく日本を目指すのだ。そうした相互互恵の精神で結ばれた関係国を徐々に増やしていけば、平和な世界になっていくに違いない。

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