2021年6月20日日曜日

ぐにゃぐにゃとした太陽がのぼる

 これまで、「個としての人間を全否定する旧日本軍隊」と「戦争の背後にあるもの」で、版画家・浜田知明のことを取り上げたが、「初年兵袁歌・歩哨、1951年」は、シリーズもので、「初年兵袁歌」の別の作品があることはわかっていたが、それが、どういう作品かはわからなかった。
 図書館で、『浜田知明よみがえる風景』(浜田知明著、求竜堂、2007年)という作品集を見つけ、「初年兵袁歌・戦いのあと」「初年兵袁歌・便所の伝説」「初年兵袁歌・歩哨、1954年」「初年兵袁歌・ぐにゃぐにゃとした太陽がのぼる」「初年兵袁歌・風景」「初年兵袁歌・風景(一隅)」と、これだけの作品があることがわかった。

初年兵袁歌(ぐにゃぐにゃとした太陽がのぼる)
  例えば、初年兵袁歌(ぐにゃぐにゃとした太陽がのぼる)には、次のような言葉が添えられていた。
炎天下の下、あるいは雨に濡れ、
汗にまみれ、埃にまみれ、
何処へ行くかを知らず、
ただ上官の命令のままに、
黙々と歩き続けた。(『浜田知明よみがえる風景』、浜田知明著、求竜堂、2007年、p26)

 これでは、栄養失調で済んでしまった人が多くなったのもよくわかる。 太陽がぐにゃぐにゃに見えてしまうほどに、なってしまうということか!

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