2021年6月12日土曜日

豊かな読書人

  前に、「多くを読み通せなくても、一つでも気に入った作品を見出せれば、全集の価値はあるんだ、ということがわかった」(日本のエネルギー技術の中心問題)と書いた。読書ノートを読み直していたら、同じようなことを書いていた人がいた。

 三十冊の文学全集のうちで、一冊でもいいから、感動、あるいは興奮といいますか、そういう感銘を受けた本に出会えれば、あと残りの二十九冊がほとんど読みもしなかったということになっても、けっこう損ではないのです。(『知的人生の生き方』、渡部昇一他著、講談社、1980年)

 タイトルを「豊かな読書人」にしていた同書からの書き抜きメモもあった。

 りっぱな読書人というのは、冊でも多く再読、あるいは読、繰り返し読むことができる本を自分で持っている。そういう本を自分で発見するということです。

 繰り返し読むことができる本といったら、やはり古典になるのだろうけれど、今のところ、セネカの『人生の短さについて』が、自分が持っていて、最近発見した本である。繰り返し読みたい哲学書も、見出したいが当面は、これまで書き留めてきた書き抜きを読み直してみたい。

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