2020年6月1日月曜日

ソ連の崩壊を予言していた石川三四郎

 石川三四郎が1930年頃にすでにソビエトの本質を見抜いていた、と書いた。「地球上には「人民」の社会は消滅して了った」(「田中正造翁の予言」『原点でよむ日本デモクラシー論集』、堀真清編、岩波書店、2013年、p77)。つまり、ロシア革命によって誕生した「人民の社会」は、早々に消滅してしまった、という認識に達していたのであり、ある意味、ソ連邦の崩壊を予言していたとも言える。
 しかし、日本共産党は、80年代に入っても、覇権主義という社会主義からの逸脱側面を認めながらも、ソ連邦を世界史の流れの中の進歩勢力としての社会主義国と位置づけ、評価していた。覇権主義も、社会主義が発展すれば自ら克服していくと考えていたのかもしれない。しかし、ソ連邦は、本当に消滅してしまった。
 この違いは、どこから来ているのだろう。なぜ、石川が見抜けたことが、日本共産党には見抜けなかったのだろう。認識論的に見て、どんな違いがあったのだろう。わからない。もっと、石川の業績を知らなければ、わからないことなのかもしれない。

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