2020年6月16日火曜日

写生を極めた円山応挙の極意

 録画しておいた日曜美術館「ありのままこそ 応挙の極意」(2016年11月27日放送)を観た。一番心に残ったのが、 「写生雑録帖」とか「写生図帖」というメモ帳のような下書き帖が残されていて、それらを何度も参照した跡が残っていたことである。応挙のその態度を知って、メモを書いても、読み返すことがあまりないことを反省した。少しでも見習いたいものだ、と。 とにかく、写生を極めた「円山応挙の真摯な姿」には学ぶことが多かった。
 「応挙の極意」と、「子孫のために」と残していた手紙も良かった。手紙は一部を朗読したのでメモしておいた。


応挙の極意
1、実際のものを写生して自分で新たに形をとらえなければ絵画とは言えない。
2、現実の世界に意識を向け、万物の道理を把握していれば万物を描くことができる。
3、対象をを観察し形を写すことを極めれば、自然とその生き生きとした生命感を表現できる
4、誠意はその時その場の状況に応じて自分なりに尽くせばいいのである。いつの時もいい加減にならないことが大事である。

子孫のために
 誠意を尽くすのに遠慮は無用である。家の流儀に真正面に従う必要はない。自分で考えもせず、ただ言われたとおりにやるだけでは、甚だつまらない。できるだけ一筋に、自分で自分の心を、腕を磨いていくだけだ。
 こんな姿の松をもらい、よくよく見るとおいしい気持ちがする。大木になるはずのものなのに、拙い教えを受けてこんなふうに見苦しい形になってしまい松自身にも可哀想に。
 とにかく考え方見方を押し付けるのはやめて、自然に伸ばしてあげればよい。人には大中小とりて、その人となりは、大は人のため、中はありのまま、小は自分勝手。ただ中のありのままで背伸びせず、才覚はいらない。変に飾りたてたりしては人々が寄りつかないものである。
 自然に任せて、ありのままでいることこそ、我も人も共によろしい

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