2020年6月28日日曜日

憲法に関する世界の叡智が詰まった日本国憲法

 日本国憲法はマッカーサーノートをたたき台にしながらも、世界の憲法(当然、戦前の日本における憲法研究も)を参照し、研究して作成されたことは、知っていた。だから、ここでも、「日本人による思想が現憲法に引き継がれているであろうことが、予想できる。なぜなら、 GHQが憲法草案を作成することになった時、日本の多くの図書館から、資料を集めた、ということを、前に観たドキメンタリー映画(『天皇と軍隊』)で語っていたからである」と書いたが、正確なところはわからなかった。
 やっと、資料を集めたという記述を見つけた。

「第九条」の原型のIつがフィリピソ憲法であることは触れましたが、彼らは焼け野原の東京を駆けずり回り、各所から世界中の憲法を集めてきました。明治憲法は当然として、アメリカ憲法、ワイマール憲法、スカンジナビア憲法、フランス憲法、さらにはソビエト憲法。草案の起草の過程で「レッド条項」と呼ばれた土地の潜在的国有を定めた条文があったことが知られていますが、それは明らかにソビエト憲法の影響だといえます。彼らは世界中の憲法を見比べ、よくいえば長所と見えるところに学び、悪くいえば継ぎはぎして、憲法の草案を綴ったわけです。(『憲法力』、大塚秀志著、角川書店、2005年、p117)

 これら以外にも、日本の政党や民間によって用意された憲法草案も参考にされたことが書かれている(P118)。この本を読むと、いかに「押し付け憲法論」が成り立たないか、がよくわかる。それよりも、憲法に関する世界の叡智が詰まった理想的な日本国憲法であることがわかる。

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