2020年6月17日水曜日

どんどん理想を語っていこう

 矢内原忠雄さんの「国家の理想」(『中央公論』、昭和十二年 九月号)という論文を読んで感動した。現実に執着していては現実を批判することはできず、理想があって初めて、現実を批判しうる、というのである。
 日本国憲法は理想である。理想を持って現実の問題を解決することはできないと、現実主義者は批判する。現実は、変わってしまった。現実の問題に対処するためには、理想ばかり言っていられない、だから、憲法は変える必要があるのだ、と。
 ここで、一つの疑問が生じる。日本国憲法は理想である、という。では、その理想の方策を実践することなく、理想に背を向けてきたのは誰か、ということである。一度は、国を挙げて賛成し、多くの国民も支持してきた道を踏み外したのは誰か、ということである。
 今の改憲派の主張は、立派な校則があるのに、それには見向きもせず、勝手な解釈で持って(例えば)茶髪にしていき、現実が変わったのだから、校則は変えるべきだ、と主張しているようなものである。今大切なことは、立派な校則に則り学園生活を楽しむように、憲法の理想に則り(守り)、実践していくことなのだ。理想に照らし、現実をとことん批判していこう。どんどん理想を語っていこう。
 

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