2020年6月10日水曜日

戦争という言葉を忘れる?

  雑誌『暮しの手帖』で、戦争中の暮らしの記録を募集し、特集を組んだことがある。その記録を若い世代はどう読んだか、という特集記事があった。その中にあった、中学生の山田敦子さんの言葉が印象的だった。
「私はこの本を読んで、戦争のことはしらないが戦争はないほうがいい、戦争ということばを全世界の人が、わすれてしまって、戦争といわれても、何のことだろうと、思うようになりたい」(『暮しの手帖・97』1968年、p202)というのだ。
 何という素晴らしい発想だろう。戦争は絶対悪だから、戦争も、武器も放棄してしまえ、だけでない。戦争という言葉、大砲、原子爆弾、といった言葉を忘れてしまうくらいになればいい、というのだ。
 山田さんの想像は、100年や1000年先のことの、まだ先のことまで考えている。北朝鮮だ、中国だ、などという現実のことを考えていては、正しい選択はできないのかもしれない。豊かな未来社会を想像し、そのためには、今何をすべきか、と考えることである。山田さんから学んだことだ。

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