2024年9月18日水曜日

老いることの美しさ

 老いることには、どうしても負のイメージがつきまといます。心身的に弱ってくるところに、社会的な圧力も加わってくるからです。長老として大切にされた時期もあったようですが、社会のお荷物になっているかのような肩身の狭い心理状態が加わってくるのです。
 しかし、そうした負のイメージを覆すようなとらえかた(注)を見つけ、意を強くすることができました。心の美しさを磨くことで、老いの美しさを見出すことができるというのです。
 そう言えば、「春よし、夏よし、秋よし、冬なおよし」といった詩を思い出しました。この詩も、紹介されていたユゴーの言葉に通じるものだと思います。要は、心がけ次第で老いることをプラスイメージに変換できるということではないでしょうか。(現在に生きる、がキーワードのような気がしています)

(注)老について、ある本にこう書いてありました。
 —— 女あり、ふたり行く。若きはうるわし、老いたるはなおうるわし。
 これは年輪ということです。若い人が美しいことは感覚的にわかります。しかし年寄りにはもっと次元の高い美しさがあります。肉体は衰えても、心の美しさが、顔や表情、しぐさのはしばしにも現われるのです。男の場合でも、人生経験の積み重ねが現われます。
「人間四十を過ぎたら、顔に責任がある」という有名なことばも、同じ意味でしょう。すべて「現在」のもつ美しさです。 さいきん新聞で読んだのですが、フランスの文豪ビクトル・ユゴーも、老年を評価して次のように歌っているといいます。

 青年はうるわし
 されど老年は偉大なるかな
 青年の眼には炎がかがやく
 されど老人の眼には光ただよう(『般若心経を考える』、竹井博友著、地産出版、1976年、p195〜196)

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