2024年9月17日火曜日

子どもの発見

 昔の子どもは、労働力の対象であって、保護されるべき人間とみなされるようになって初めて、いわゆる子供が発見されたと言われてきたようです。この話を知ってからしばらく経って、<もし「人間」という概念でくくるなら、黒人も白人も障害者もすべて、人は平等に「人権」をもつ存在だということになります>(注)という言葉に出会いました。その時、黒人も、女性も、はじめは人間でなかったことに気づきました。黒人自身、女性自身が人間としての諸権利を獲得してきたのです。これらの歴史を振り返っただけでも、社会が進歩してきたという進歩史観の正しさを示しています。
 もう一つ気づいたことがあります。純粋に概念の歴史、一つのお概念が豊かになってきた歴史に絞ることで、社会の民主化の方向を明確に示すことができるのではないか、という仮説がひらめいたのです。これからの課題です。
 
(注)人間が豊かで複雑な言語をもっているのは、概念でくくることができるからだと言われます。子どもに教えられて、私は概念というものがなぜ人間にはあるのかと考えるようになりました。そういう能力を人間はなぜ先天的に与えられているのか⋯⋯。もし「人間」という概念でくくるなら、黒人も白人も障害者もすべて、人は平等に「人権」をもつ存在だということになりますね。その人権にとって平和ほど大事なものはないでしょう。それならば私たちは、戦争でなく平和を生きる人間としてつながり合うのが当たり前ですね。(暉峻淑子・経済学者著『100歳で夢を叶える』、木村美幸、晶文社、2023年、p199)

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