立花隆ほどのジャーナリストでも、情報の信憑性が疑われるような記事を書くこともあるのでしょうか。そんな疑問を抱かされた記事があります。「アメリカの軍事監視衛星は、直径十メートル程度の小天体が飛んできて、二十キロトン級(ナガサキ級)の爆発を起すのを、一九七五年から一九九二年までの間に百三十六回も観測している」という次のような記事です。
宇宙は神秘と美しさに満ちているだけの空間なのではなく、時に荒ぶる神として兇暴な素顔を見せ、一瞬にして世界を破壊しつくすこともあるのだ。アメリカの軍事監視衛星は、直径十メートル程度の小天体が飛んできて、二十キロトン級(ナガサキ級)の爆発を起すのを、一九七五年から一九九二年までの間に百三十六回も観測しているという。そのほとんどが海上に落下したため(地球の表面積の四分の三は海だ)、目立った被害は何も起きていないが、それが人家密集地域の上に落ちて惨禍をもたらすことが同じ確率でありうるのだ。もっともっと大きな大惨禍をもたらしうる小惑星が地球のすぐ近く、月より近いところを通過していった例がこの九〇年代だけで四例も観測されている。(『21世紀 知の挑戦』、立花隆著、文藝春秋、2000年、p 121)
疑問を抱いたのは、「二十キロトン級(ナガサキ級)の爆発」ならば、海上だからと言っても、世界のニュースにならないわけがないのではないか、と思ったのです。ネットで調べたら、「直径10メートル程度の小惑星の場合、およそ100年に1回ぐらいの頻度」とあって、「一九七五年から一九九二年までの間に百三十六回も観測している」のと大分差があります。情報源をしてして書いて欲しかったです。いずれにせよ、小惑星の衝突が忘れられている恐ろしい自然災害の一つであることに変わりありません。だからこそ、原発依存政策は止めてもらいたいです。
約6600万年前、メキシコのユカタン半島北部のチクシュリューブに衝突した小惑星は直径約10キロメートルと推定され、恐竜が絶滅するきっかけになったと言われています。この規模の小惑星の衝突は数千万年から1億年に1回程度起こりうると考えられています。
直径10メートル程度の小惑星の場合、およそ100年に1回ぐらいの頻度と言われています。(「小惑星衝突に備える 回避方法を探す宇宙科学者たち - 記事 - 明日をまもるナビ - NHK」より)
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