2023年12月10日日曜日

意味のある偶然の一致

 偶然と思える出来事はまったくの偶然なのではなく、今、その時のその人にとって、あるいは世の中にとって、意味のあることとして起こっているという考え方があります。このような意味のある偶然の一致を「シンクロニシティ」(共時性)と呼んでいます。ちょうど、この「シンクロニシティ」を思い出させることが起きました。
 実は昨日、予約していた『エロスと修羅餓鬼』(古沢岩美画、一枚の檜、1993年)を見ていて、『斬』などを目にして、南京虐殺のことだろうか、と想像していました。
 だから、今朝の新聞で、武田鉄矢さんの戦争中に”日本刀で何人か切った”話をしながら「首を切り落とす快感」を語っていた、と証言しているのを読んで驚きました。正に「意味のある偶然の一致」だったからです。武田さんの生々しい証言は、『斬』に命を吹き込んでくれたのです。

「中国の匪賊(ひぞく)のヤツらを、日本刀で何人か斬った」と自慢することもあった。首を切り落とす快感を話すおやじが、本当に嫌で嫌で。母ちゃんは横で静かに首を振っていました。おやじと周囲には、「断層」がありました。(戦争トラウマ[上]、「斬った」誇るおやじ、嫌で嫌で 武田鉄矢さん、朝日新聞、2023年12月10日)
古沢岩美『斬』(『エロスと修羅餓鬼』、p45)

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