永瀬清子詩集『だましてください言葉やさしく』(童話屋、2008年)「有事」という詩がありました。冒頭「戦争が来たらと云う。/戦争が来たら、という声そのものがもう有事なのだ。」で始まる詩です。「戦争が来たら、という声そのものがもう有事なのだ」という句が気になって仕方がありません。普通に考えたら、戦火を交えた時点から有事が始まるからです。
しかし、よく考えてみると、「攻められたらどうする」という問いが成立した時点で、抑止論の罠に捉われてしまいます。そして、捉われているかぎり、いつかは有事に発展してしまうことは明らかです。そういう意味では、「戦争が来たら、という声そのものがもう有事」と言えそうです。いうのもうなずけます。
それでは、ウクライナの情勢を鑑みて、大幅な軍事費増が見込めれています。「力には力をという思想が見込まれて、大幅な軍事費増が既定路線の如く直走っています。まさに有事です。だから、莫大な予算でミサイルや戦闘機などの購入を計画できてしまうのです。そういう意味でも、すでに新軍国主義に突入していると言えましょう。
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