2023年7月4日火曜日

ワイマール憲法に学ぼう

 このブログを始めた一つの動機は、”「ドイツにおけるワイマール憲法の二の舞になる」のを防ぎたい”だった。しかし、ワイマール憲法の成果も含め、いまひとつイメージがわかなかった。でも、諏訪敦著「ファシズムを選ぶまでの道行き」(『芸術新潮』、2023年7月)を読んで、今までの謎が解けた。 
 1919年8月に公布されたヴァイマル憲法に基づく、共和制下のベルリンは、モダンな文化が爛熟し、あらゆる属性の人々が生きる世界最先端の都市であった。第一次世界大戦の敗北から立ち上がったドイツは、多額の戦後賠償が経済を痛めつけていたものの、多様な芸術運動の揺籃となり、性的解放の萌芽もみられていたのだが、民主主義体制を謳歌していたはずの人々は、それでもナチスの躍進を許し、ファシズムを選び取ってしまう。(p106)
 具体的には、
 1933年にナチスが政権に就き、「民族および国家の危難を除去するための法律」と称する全権委任法が成立した。1929年の「血のメーデー事件」は、33人死亡、245人負傷、1200人以上が逮捕という惨事となったが、警察は捜査をしなかったため、国民分断の契機となったといわれている。(p106)
 つまり、ドイツにおいてファシズムを許してしまうキーポイントは”「民族および国家の危難を除去するための法律」と称する全権委任法”であろう。このような、日本における民主主義体制崩壊のキーポイントは、憲法9条を変えて戦争ができる国になってしまうことであろう。ワイマール憲法に学び、これだけは、何としても防がなくてはいけない。
 

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