2023年7月27日木曜日

人間は発見し発見から出発する

 日曜美術館(2023年7月23日)でアントニ・ガウディの言葉「人間は創造しない。人間は発見し、発見から出発する」を紹介していた。創造力というものがもてはやされている、と思ってきただけに、衝撃な言葉に聞こえてきた。しかし、そういえば、読書を通じて、素敵な言葉を度々発見してきた。我々も、ここから出発する必要があるのかもしれない、と思うようになった。
 例えば、今日はこんな発見があった。
 今『十七条憲法』の解説を学んでいるが、『日本書紀』や『古事記』にまでさかのぼり、「山川国土草木禽獣、あらゆる動物、どんな人間の上にも神様がその御心を宿させられるのであります」(『聖徳太子十七條憲法講話』、暁烏敏著、日本放送出版協会、1935年、p12)と日本独特の宗教観を発見することができた。日本の神は一神教と違って、”萬の神”
と思っていたが、文献的にも明らかであることを発見できたのである。
 画家の場合も、まずは”美の発見”があることを思わせるゴッホの手紙を読んだばかりだった。「オーヴェールはとても美しい」「本当にものすごく美しいから。いかにも田舎という雰囲気があって絵になる」と、”美の発見”を書き送っている。まさに発見から出発している。

 新婚の夫婦に宛てた手紙は喜びにあふれている。「テオとヨーへヨーとも知り合いになったので、これからはテオひとりに手紙を宛てるというわけにいかない(中略)オーヴェールはとても美しい。なかでも、今は少なくなってきたとはいえ、古い農家がまだたくさんある。だから、ここを描いた絵を何点か真剣に制作すれば、滞在費用ぐらいは返せる見込みもあるように思う。本当にものすごく美しいから。いかにも田舎という雰囲気があって絵になる」(「ファン・ゴッホの手紙2」)(「ファン・ゴッホを伝える 上」『日本経済新聞、2023年7月23日)

0 件のコメント:

コメントを投稿