2023年7月22日土曜日

抑止論よ、さようなら

 米原潜の韓国・釜山入港を受け、北朝鮮の強純男(カンスンナム)国防相は20日に談話を発表し、「我々の核兵器の使用条件に該当しうるということを想起させる」(朝日新聞夕刊、2023年7月21日)と述べたという。知らないうちに、背筋が凍るような恐ろしいことが起きているようである。これでは、ウクライナ戦争どころの話ではない。
「米韓は18日、核を含む米国の戦力で韓国を守る」(前同)と言っているらしいが、結局、相手を刺激し、リスクが高まってきたことは間違いない。「抑止論で戦争は防げない」。それどころか、抑止論による「軍拡の行動は、かえって戦禍を招く危険性が大きい」と書いたばかりだが、この度の「米韓」と北朝鮮の関係は、抑止論にこだわることの恐ろしさを如実に示してくれたと言って良い。なんと言っても、核兵器が絡んでくるからである。

例えば、北朝鮮の強純男国防相は

 「核兵器による攻撃が強行され、あるいは差し迫ったと判断される場合」には核兵器の使用が可能になると強調した。(ソウル=稲田清英)(前同)
 という。
 これまでは、ロケットの発射訓練のようなものだったが、核弾頭も使われかねないなら、話は別だ。今回のように、ゴタゴタしているうちにエスカレートしてしまいかねないのが一番怖い。そうならないためには、「抑止論よ、さようなら」と、抑止論と”おさらば”するしかないのである。

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