2023年7月2日日曜日

戦争は絶対悪なんです

 戦争に、悪い戦争も良い戦争もない、戦争は絶対悪なんだという認識が広まってきていた。そんな中、ロシアによるウクライナ侵攻(侵略)によって、ウクライナ戦争が始まってしまった。正当防衛という認識が広まり、多くの国による、ウクライナに対する兵器の援助が続けられている。ウクライナが善で、ロシアが悪という二項対立の構図が出来上がってしまったことになる。
 これで良いのだろうか。決して良くない。兵器の援助が戦争を長引かせていると言っても過言ではない。そういう意味で、耳を傾けたい川崎哲さんの意見がある。
 戦争に「勝つ」とか「負ける」とか、安易に考えないでください。戦争が始まれば、双方に犠牲者が出て、兵士も民間人も死傷します。家族は嘆き悲しみ、多くの人びとの生活が破壊されます。戦争は、始まった時点で、もうみんな負けているのです。
 戦争を正当化したり、美化したりする思想があります。大義のためには暴力に訴え「多少の犠牲」が出てもかまわないとか、命を投げ打って戦うのが美しいとかいうものです。このような考え方が「強さ」とか「男らしさ」といって、いまだにテビや、マンガや、家庭でも教えられています。とくに男の人です。もっと、一人ひとりの命の重みに向きあってください。(『僕の仕事は、世界を平和にすること』、川崎哲著、旬報社、2023年、p168)
 どうであろうか。
 近代社会においては、人権の意識が高まり、”人間の尊厳”という普遍的な価値も認められるようになった。”人間の尊厳”とは「一人ひとりの命の重み」でもある。つまり、「一人ひとりの命の重み」を軽視しているウクライナは今、前近代社会に逆戻りしている状態なのだ。そうした自覚があるのだろうか。「一人ひとりの命の重みに向きあって」1日も早い終戦を迎えたいものである。

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