おはなし名画シリーズの『ルノワールとドガ』(ルノワール/ドガ画、、川滝かおり文)を読んで、初めてエドガー・ドガという画家の存在を知り、その魅力を発見することができた。その魅力というのは、画業に対する熱意、強い意志、あくなき探究心である。マティスの探究心にも感動したが、ドガの方が上手かもしれない。以下、印象的な言葉を列記してみる。・ 昔のすぐれた絵をたくさん見て、それらをかきうつしながら熱心に絵の勉強をつづけました。
・踊り子たちの姿に、ドガは強く胸を打たれました。
「踊り子たちはたった一度の舞台に立つために、くる日もくる日も練習にはげんでいる。画家も、こうあるべきだ」
・踊り子たちの動きを注意深く観察し、それらをノートにかきとめました。ある絵の、手の部分をえがくためだけに、一冊のノートを全部使ってしまうこともありました。
・こうした人たち(町の人びと)を、何度も何度も観察して、くりかえし下描きをしました。
「同じものを十回でも100回でも書かなくてはならない」
ドガは、画家として有名になっても、あいかわらず、こうした努力をつづけていたのです。(『ルノワールとドガ』、ルノワール/ドガ画、、川滝かおり文)
また、ドガも抽象化された絵を描いていた。例えば、「踊り子たちのフリーズ」の場合は、「準備」という抽象的な概念が絵の対象になっている、珍しい絵ではないかと思っている。そして「ダンス教室」の場合は、右端の杖を持った老人などに見つめられている中央の踊り子が、抽象化された絵の対象になっている。
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| 「踊り子たちのフリーズ」、1883年、クリーヴランド美術館蔵(アメリカ) |
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| 「ダンス教室」、1873〜74年、メトロポリタン美術館蔵(アメリカ) |
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