2023年4月29日土曜日

元始、女性は太陽であった

 有名な言葉として、「元始、女性は太陽であった」は知っていた。だから、図書館で文庫本コーナーを覗いたら、本の方から私の目に飛び込んできたような錯覚を覚え、その場で目次を目にし、気になるところをバラパラ流し読みをして次の平塚らいてう氏の決意にも似た願いを知った。いまだに平塚らいてう氏の願いには程遠い日本だが、「日本を、世界の安全と人類幸福のための平和基地にする」を離れて平和な日本は望めないということは、普遍的な真理であることに変わりはない。
 現在は「アメリカ帝国主義」と言われることがなくなった。しかし、だからといって、アメリカが帝国主義でなくなったことでは決してない。世界に軍事基地を張り巡らせていること一つとっても、アメリカ帝国主義というべきであろう。改めて、日本国憲法の理想を掲げ、その実現に向かっていくことの重要性を痛感する。目を世界に向けると、戦争やファシズムの嵐の国が存在しているからである。
 一九五二年に講和条約が発効したのち、わたくしは日本人として、これから自分のしなればならないことを、手帳にこんなふうにしるしました。
〇現在のアメリカ帝国主義のアジア侵略と世界支配のための軍事基地となっている、日本の現在の立場を、根本的に転換させること。
〇そして日本を、世界の安全と人類幸福のための平和基地にすること。
〇そのため再軍備反対、日本の軍事基地化反対、帝国主義軍隊の完全撤退を要求してたたかうとともに、
〇朝鮮、中国、ソビエトをはじめ、全世界諸国人民との貿易と文化交流を要求し、
〇サンフランシスコ講和条約によってひきはなされた、諸国人民との国交調整、友好関係の樹立のためにたたかう――。
 安保条約の改定問題がおこるとともに、あらためてわたくしは、このノートのことばをおもいおこしたのでした。(「私は永遠に失望しない」『元始、女性は太陽であった・4』、平塚らいてう著、大月書店、1992年、p319)

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