この世の思想家と言われている人たちの立ち位置がはっきりしない、そんな人が多いと感じていた。そのことをぼんやりと感じてきただけだった。適切な言葉で表現することができなかったといっても良い。でも、ようやく、姿を現してきた。探し求めてきた言葉は、「大衆に寄り添う」だったのだ。中島岳志さんが吉本隆明さんを評して「エリートによるスターリン主義を批判し、大衆に寄り添うことを是とした吉本は、親鸞の中に自己を見たに違いない」(『保守と立憲』、中島岳志著、スタンド・ブックス、2018年)と書いていたのである。
つまり、これまで、思想家の立ち位置を測る基準というか、物差というものがはっきりしなかった。困難にあったら原点に戻って考えよ、と言われることもある。思想における原点というものがはっきりしなかったといっても良い。だから、自分の保身を第一に考える人がいても、適切な批判ができなかった。 これからは違う。この思想は、大衆に、われわれ大衆に寄り添っているだろうか、と考えることができるようになったからだ。あとは実際に試して見るだけである。
0 件のコメント:
コメントを投稿