2023年4月28日金曜日

共存文化の国、日本

 元々、人類は平和的だったのか、それとも好戦的だったのかは、大きな問題である。これまでの印象では、一部に陥没のある頭蓋骨が発見されていることから、好戦的だったという説も見られた。しかし、九州大学の米本史織先生の研究によれば、弥生時代の人たちは、大陸から渡ってきた人たちとも「英和的に融合し、共に文化を作った」(2023年4月26日放送「ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪 九州大学総合研究博物館」)と考えられている、だから、弥生時代の頭蓋骨は、バリエーションに富んでいる、という。
 九州大学総合研究博物館には、120年の歴史で収集された三千体の人骨標本もあり、それらを比較研究して明らかにされてようで、説得力のある話だった。そういえば、日本の神様は「萬の神」と言葉があるように、山の神を始めとして、様々な神が共存してきた。キリスト教だって、一時は弾圧された時期があったにも関わらず、今では、神道とも仏教とも共存している。日本には、交戦は似合わず、共存の文化が根付いているのかもしれない。
 九州大学総合研究博物館には、120年の歴史で収集された145万点の標本があるという。日本には多くの博物館があることを考えると、日本全体に保存されている標本の数は天文学的な数字になるかもしれない。これも、戦後七十数年にわたって戦禍に遭うことがなかったからである。このことひとつとっても、平和の尊さが実感できる。「平和の価値」という概念を大切にしていきたいものである。

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