2023年4月3日月曜日

言葉には力がある

 言葉には力があると言われる。だから、願いを紙に書くと、それが実現しやすいとも言われる。あるいは、宗教の持つ力というものも、言葉の力というものが大きく作用しているのかもしれない。
 この言葉の力というものを具体的に表現したものが次に引用した「理想や至上命令を明確に表現」した体系的シンボルというものではないだろうか。ここに、とても重要なことが書かれている。理想を実現しようと思ったら、それを明確に表現する必要があるということである。
 新たな疑問も生まれた。理想などを明確に文章で表現すれば、それが「体系的シンボル」になるのだろうか、という疑問である。これまで読んだ限りでは、分かったつもりだったのに、こうして文章化していたら、わからなくなってしまった。これは宿題にしておくことにする。
 わたしたちが体系的シンボルをもち、理想や至上命令を明確に表現できるからこそ、人間は神聖な義務でも、悪魔のような極悪非道でも、どちらでもすることができるのです。愛と理解の最高レベルを維持することもできれば、邪悪と愚劣の最低のレベルにとどまりつづけることもできるのです。しかし動物は天使にも聖人にもなれないし、狂人にも悪魔にもなれません、というのは彼らはいわば断続的にしか生きていないからです。このことは二匹のイヌの喧嘩を見ればわかります。彼らは怒りくるって喧嘩をはじめますが、とつぜん一匹がすわりこんでノミにくわれたところをかきはじめ、二匹とも喧嘩のことはすっかり忘れてしまいます。(『ハクスレ-の集中講義』、オ-ルダス・ハクスレ-著 、人文書院、1983年、p90)

0 件のコメント:

コメントを投稿