2023年4月19日水曜日

恐ろしい共産主義への誤解

 昔から、共産党攻撃というものがあった。その根拠の出鱈目さというものを初めて知った。「日本で求めているものは暴動を引き起こすに十分な貧困と飢餓と混乱であり、暴動に引き続くものは、左翼の全体主義と奴隷国家の樹立である」というのだが、マルクスの書籍を少しでも読めば、マルクスの理論とは到底相入れない思想であることがわかるであろう。
 しかし、同じマルクスの理論を出発点にしながらも、毛沢東やスターリンのような、マルクスの理論を逸脱した思想家が現れ、専制政治を実践してしまったことも事実である。その結果、共産主義は恐ろしいという思想が生まれても不思議ではない。
 従って、なぜ、毛沢東やスターリンといった「マルクスの理論を逸脱した思想家」が現れてしまったのかを解明しなければ、共産党の汚名を挽回することはできないのかもしれない。
 かくて、次のような結論は避けられないもののようである。共産主義者が行動の基盤として、日本で求めているものは暴動を引き起こすに十分な貧困と飢餓と混乱であり、暴動に引き続くものは、左翼の全体主義と奴隷国家の樹立である。
 お手本は一国だけではなく、半ダースの国々でご高覧に供している。そして世界観と目的の相違は、アメリカとソヴェト二国の対立の尺度であり、この対立は占領軍と日本共産党によってそのまま、受けつがれているのである。(ニューヨーク・タイムズ、東京支局長リンゼイ・パロット著「共産党と占領軍の態度」『世界評論』、1949年10月、p19)

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