世界地図が描かれた物体にひびが入り様々なものが溢れ出しています。1936年、スペイン内戦が勃発、日本でも2・26事件が起きました、戦争への不安をにじませた作品です。だが、私に言わせると、「あの頃の芸術家たちが、言いたくても言えなかったことを込めた絵は、時を超えて私たちの心に届く(山梨県立美術館制作映像「画家・米倉壽仁の生涯と芸術をたどる」より)とあったように、まさに現在の、ウクライナでの悲劇を訴えているような印象を受けた。米倉壽仁さんの心が、「時を超えて私の心に届いた」のである。
以前、「地球が発する悲鳴」という詩を書いた。そこに、「・・・・・戦禍のたびに、地球が発する悲鳴が聴こえる/痛ましい地球の傷口を、これ以上、増やさないで!」と書いた。「ヨーロッパの危機」を見ていると、地球が発する悲鳴が聞こえるようだ。
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| 米倉壽仁《ヨーロッパの危機》・1936年・山梨県立美術館蔵 |

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