2022年12月3日土曜日

梅原猛と二ーチェの思想

 最近、梅原猛の思想を追いかけ始めている。そんな彼が、丸山眞男や小林秀雄を批判していたことを知った。「ニーチェの論争の教訓に従って、小林秀雄を、丸山真男を、三島由紀夫をこてんぱんに叩いた。私からみれば、彼らは何ら普遍的価値をもたず、いたずらに時流に乗って驕りたかぶっている人間のように思われたから」というのである。小林秀雄や三島由紀夫はともかく、丸山真男の思想は、民主主義に対する考えなど、学ぶべきことが多かっただけに、意外だった。
 こうなると、梅原猛がどのような批判を書いたのかが気になる。梅原猛氏によれば、「二ーチェは、『実際は大きな価値をもたないのに、いま時流に乗って驕りたかぶっている人間にたいして批判の矢を放て。そしてその際、自らに真理以外に何の味方もないのを確かめて戦いを始めよ』といった。味方を博み、衆を持んで戦いをしかけるのは卑劣である。ニーチェは当時、評価の高まったダビッド・ストラウスやリヒャルト・ワグナーに単身戦いを挑み、それによって学界、マスコミ界から孤立した」という。やはり、二ーチェの思想もしっかりと学ぶ必要がありそうだ。
 まだ読み始めたばかりだが、「道徳の系譜学」は、3つの論文からなり、「いずれも、最後のところで、新しい真理が厚い雲間から顔を出す」と書かれているという。二ーチェにしては珍しい論文の形式と、「雲間から顔を出す」であろう真理というものに興味がある。どのような真理を描き出したのか、楽しみに読み進めていきたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿