2022年12月28日水曜日

戦争などしている場合ですか!

 戦争を防ぐためにも、新しい思想、新しい哲学の構築が必要だと書いてきた。生命科学者の中村桂子さんや、哲学者の梅原猛さんの考え方でもある。その二方に加え、モデルで気象活動家の小野りりあんさんを加えたい。気象活動家と言われる人たちがどれくらいいるのかもわからないが、彼らにとっては常識的なことでも、一般には馴染みのない言葉がある。「地球エコシステム」という言葉である。
 小野さんの解説によると、人類も、地球エコシステムの一部なのに、「自分達人類は地球の一部ではない」という思想が生まれ「自然や他国の人々を搾取し続ける構造が長年行われて」(「自分と向き合い さあ来年」『赤旗日曜版』、2022年12月25日)きたという。その結果が、温暖化等の気候危機である。
 それゆえ、気候危機を乗り越え、人類の未来を約束するために「必要なのは、『人類が地球エコシステムの一部である』という思想にもとづく社会構造への作り直し」(上同)でないか、という。ここでいうところの「人類が地球エコシステムの一部である」という思想は、国境という壁を取り払った「人類は皆兄弟」という思想でもある。こうした思想は、地球エコシステムを破壊する戦争というものと相容れない。だからこそ、「戦争などしている場合ですか!」となるのだ。

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