2022年12月17日土曜日

国防をめぐる”論理の罠”

 最近、国防という言葉が大手を奮って闊歩するようになってきた。国防が正論として当然視されるようになってしまったからだ。しかし、ここに論理の罠があることに、誰も気づいていないような気がする。どういうことか。
 それは、「戦力(武力)を用いて国を守る」ことは、戦争を始めることを意味するのに、あたかも本当に戦争を防ぐことができるように考えられている。しかし、よく考えてほしい。戦力(武力)を用いて戦争を防ぐことができるには、一つの前提条件がある。抑止力によって、均衡が保たれているという条件である。
 だが、歴史が証明しているように、なんらかの条件が引き金になって、これまで、それこそ数え切れないほどの戦禍に見舞われてきたではないか。それなのに、前提条件を軽視し、あたかも、永遠に戦争を防ぐことができるように考えてしまっている。これこそ”論理の罠”ではないだろうか。それが現状である。

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