2022年12月20日火曜日

戦争はなぜ起こるのか?

 戦争については、いろんな考えがあって、議論もされている。しかし、戦争はなぜ起こるのか?について、これほど明快な考えは、初めて知った。同じ憲法でも、読み方一つでこのように明確に読めるということに感動してしまった。そうなのだ、「国家権力を握っている政府が戦争を起こす」のである。だからこそ、戦争を防ぐためにも、「立憲主義」が重要なのである。

 どうして平和はいつも破壊されるのか、そして戦争が起こされるのか。この点に関して日本国憲法は実に明快に答えています。日本国憲法のはじめにあるのは前文です。その最初の文章は、「日本国民は」とありまして、それを受けて「決意し」となっています。何を決意するのかと言いますと、「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し」となっています。日本国憲法の前文の最初の文章は、戦争の惨禍は、政府の行為によって起こるのだ、という明確な認識が表明されています。
この認識は、一九四五年に戦争が終わったときに、その敗戦までの日本の侵略戦争の中で生きてきたすべてのわれわれ日本人の共通の認識でした。つまり戦争は決してひとりでに起きるような自然現象ではない、政府の行為によって起こるのだ、つまり国家権力を握っている政府が戦争を起こすのだ、という認識です。ですから、戦争を起こそうとする国家権力を抑えなければ、平和を維持していくことができないということです。(『憲法九条は国際政治に無力か』、弓削達著、かもがわ出版 、1996年、p36)

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