2022年12月15日木曜日

ストレスや不安感の処方箋

 これまで、何度か不眠症になったことがある。その時の不安感は、本当に辛かった。胸が押しつぶされるような苦しさで、心と体が密接に繋がっていることを実感した瞬間だった。それだけに、心の処方箋を渇望していたといって良い。「あの時のようになったらどうしよう」という思いが心のどこかにあるからだ。
 でも、著書『わたしは99歳のアーティスト 古ぎれコラージュとひとりの暮らし』(三星静子著、NHK出版、2012年)の中に、その答えを見つけることができた。心から打ち込めるものを持つこと、食事の時間も忘れるほど熱中できるものを見つけることだったのである。
 三星静子さんは次男を亡くしている。その時は「本当につらくて悲しかった。コラージュに真剣に打ち込むようになったのは、その時から」(p15)と書き、コラージュにようになったのは、その時から」と書き、夢中になっていると「悲しみとか悩みとかストレスとか、みんな飛んでしまう」(p15、原文も太字で強調)とも言っている。
 何と、心のモヤモヤがスッキリするだけでなく、体の痛みまで忘れるようで、夢中になると「体の痛みも心の痛みも何もかも無に」(p16、原文も太字で強調)なるという。脊柱管狭窄省で「座ってても、寝てても腰が痛い」のに、「コラージュをしていると、痛みも全然わからないの。ほんと不思議なくらい」(p16)だというから本物だ。
 そういえば、私の耳鳴りも、何かをしている時は忘れている。夢中になることは、その時の不安などが和らぐだけでなく、神経や同細胞そのものの癒しにもなり、”心の抵抗力”というようなものがあって、その抵抗力も強くなるのかもしれない。

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