この世の中は、エントロピー増大の法則に支配されているという。人間の手を加えなければ、畑は荒地になり、古い家は朽ち果ててしまうのも、エントロピー増大の法則によるものだったのだ。このようなエントロピーには形を壊す効果があり、逆に、形を作る効果をエンタルピーという。このことを知って、「戦争こそ、エントロピーの最たるもの」ではないか、と思った。焦土と化した戦後の日本や現在のウクライナのことが雄弁に物語っている通りである。
そこで考えた。軍事予算を倍増が計画されている。これらの武器を使用した結果はどうなるか? 被害は倍増で、想像すらできないほどの甚大な被害を被ることは目に見えている。軍事予算の倍増に比例してエントロピーも倍増するからだ。エントロピーにエントロピーで対抗しては、エントロピーが、つまり破壊が増加するだけなのだ。
やはり、エントロピーに対抗するには、エンタルピーに限る。文化、芸術、科学の予算を倍増し、世界的な交流も活発にしていくことは、エンタルピーを増大させることになる。エンタルピーが増大すれば、それだけエントロピーは減少し、減少したぶんだけ戦争の危険がなくなっていくことになる。エンタルピーこそが平和への道なのかもしれない。
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