2022年12月14日水曜日

マルクスは決して古くない

 現代の世界は、アメリカの強大な軍事力を背景に、アメリカ中心に動いている。日本はその一翼を担っている。そうした現実は戦後一貫しているのである。つまり、「国連が、とりわけ安保理事国が世界の大国支配 —— すなわち、冷戦体制意識 —— を脱し得ない現実のままに、政府は国連追随の大国意識を明らかにしている」(『政治は途方に暮れている その理念と現実』、内山秀夫著、日本放送出版協会、1994年、p66)のだ。
 この事実を考えたとき、頭によぎったのが、レーニンの『帝国主義論』だ。ひょっとしたら、レーニンが描き出した世界像というものは、まさに今日の戦争も含まれた世界なのかもしれない。つまり世界は、マルクスやレーニンが心配した通りに進行しているのかもしれない。
 マルクスは古くなったとも言われているが、決してそんなことはなく、今でも光り輝いている部分があるに違いない。プラトンやカント、ヘーゲルといった哲学者の理論が色あせないように、パルクスやレーニンの理論も、決して色褪せるようなことはないのかもしれない。とりあえず、レーニンの『帝国主義論』を紐解いてみたいものである。

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